出典書籍
西暦1575年 明時代 『古今医鑑』 by龍信 →処方使用期間:442年間
【適応症】産後の衰弱、血の道症、月経不順、骨盤内鬱血症候群、貧血症、痔疾患、体力低下、自律神経失調症、乳汁分泌不足
次の症状のいくつかある方は、芎帰調血飲が良く効く可能性が大きいです。
●産後は瘀血(おけつ)やストレスがたまりやすく、また疲れやすい、産後ならどんな症状に使ってもよいです。
●それを応用して、疲れやすい女性のいろいろな症状に使えます。また、イライラをともなう諸疼痛に使えます。子宮内膜症や月経困難症で痛みの激しいものや、ストレスによる背中の痛みにもよく効きます。月経不順があり、貧血性で気がふさぐ方に用います。
●芎帰調血飲の概念は「女性の薬。疲れやすく、イライラし、手足が冷える人」となります。
●血行をうながし体をあたため、元気をとりもどすのを助けます。また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。女性向けで、体が虚弱で疲れやすく、貧血気味、気分がふさぎがちの方に向きます。
●産後の神経症(血の道症)をはじめ、生理不順や貧血症状、体力低下などに適応します。
○使用条件は寒虚証(冷え・虚弱傾向)です。
●“川芎”と“当帰”を主薬とし、また血行を調える作用から、芎帰調血飲と名付けられました。明時代の「万病回春」という古典書で紹介されている処方です。
●芎帰調血飲はまさに女性の聖薬です。産後の体力低下、月経不順など広く女性の諸症状に用いる処方ですが、適応の病証は気滞血瘀兼気血両虚。即ち、気血ともに虚して冷えがあり・またストレスなどによる血瘀の症状に用います。
●だから13の生薬が働く、女性の漢方薬です。
西暦1575年 明時代 『古今医鑑』 by龍信 →処方使用期間:442年間