出典書籍
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 by校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1767年間
【適応症】高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、ノイローゼ、てんかん、インポテンツ、心身症、動脈硬化症、慢性腎臓炎、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、ヒステリー、高血圧、腎臓病、心臓衰弱。
次の症状のいくつかある方は、柴胡加竜骨牡蛎湯が良く効く可能性が大きいです。
自信喪失・精神不安型の方に!
●精神疲労が強くて、身体が重だるい人に用います。イライラと不安感とが同時にあることが特徴です。
●現代はストレスの多い時代といわれますが、気苦労の多い仕事や環境等で心の緊張が続いたり、身体は比較的丈夫なほうでもよく眠れない、落ち着かない、不安といった精神症状や自律神経系を介して動悸、高血圧など、いろいろな症状が現れやすくなるものです。
●漢方では、精神的ストレスによって肝(かん)(今日でいう自律神経系)に乱れが生じ、心身に変調を来すと考えます。
●ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)は、疏肝作用(そかんさよう)といって、漢方でいう肝をリラックスさせる働きで、これらの症状を緩和する漢方薬です。
●標準的体力で種々の精神神経症状をもつ人によく用いられます。
●柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力に自信があるものの、なぜか気分はすぐれず、小さなことでイライラしたりクヨクヨしたりしてしまうような人に向いています。イライラや精神不安を鎮める作用があり、ノイローゼ、めまい、不眠、心臓の急な動悸などの解消にすぐれた効果をもたらす、歴史ある良薬です。また、高血圧症や動脈硬化症、男性のバセドー症にも応用されます。
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく顆粒剤としたものです。
●本方は、小柴胡湯の加減方である柴胡加竜骨牡蛎鉛丹桂枝茯苓大黄湯の略と考えられています。現在は一般的に原典の12味ではなく、鉛丹・大黄を除いた10味を柴胡加竜骨牡蛎湯として用いることが多くなっています。
●比較的体力があるが、精神不安によって高血圧の随伴症状(動悸、不眠、不安)を訴える方に使用します。
●イライラや不眠、よく夢を見たり、動悸などの神経症状が強く便秘がちの方に使用します。胸脇部に抵抗があり、へそのあたりに動悸がふれる方に用います。
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 by校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1767年間
精神不安があって、動悸、不眠などを伴う次の諸症:
高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き。
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
柴胡加竜骨牡蛎湯の構成生薬は、下記の10種類です。体の炎症や機能の亢進状態をしずめる柴胡と黄ごん、気分を落ち着ける竜骨と牡蛎、おだやかな発散作用のある桂皮、胸のつかえ感や吐き気をおさえる半夏などが配合されています。
【妊娠・授乳の注意】
●大黄の子宮収縮作用などにより、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、使用には注意が必要です。