出典書籍
西暦1555年 明時代 『保嬰撮要』 by蒔鎧 20巻。前10巻は嬰児の初生護養法、小児疾病診断法および幼児内科雑病の証治、後10巻は小児外科、皮膚科および痘疹の症治と医案を述べている。→処方使用期間:462年間
0.1~5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症注1) | 発疹、発赤、そう痒等 | |
肝臓 | 肝機能異常 | |
消化器 | 食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等 | |
精神神経系 | 傾眠 | |
その他 | 低カリウム血症、浮腫、血圧上昇、倦怠感 |
【適応症】神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症、神経症、神経衰弱、ヒステリー、夜の歯ぎしり、てんかん、不明の発熱、更年期障害、血の道症、神経性斜頸、癇癪持ち。
●イライラして感情をコントロールできない人におすすめなのが抑肝散です。
●「肝」は「疳の高ぶり」の疳と同じ意味で、抑肝散は疳を抑える薬として、古くから用いられてきました。
●怒りやすい、待てない(我慢できない)・.眠れないという三つの要素がどれか一つでも当てはまるという人は、抑肝散を飲んでみてはいかがでしょう。飲むと興奮や緊張がスーツととれて気持ちが落ち着きます。
●ちなみに、抑肝散は赤ちゃんの夜泣きがあるときに、母親と子供に一緒に飲ませて親子の興奮をともに静める母子同服がとられる薬としても知られています。
●イライラがずっと続いて体力を消耗した人は、抑肝散に陳皮と半夏が加わった「抑肝散加陳皮半夏」を使用してください。
次の症状のいくつかある方は、抑肝散が良く効く可能性が大きいです。
●肝気があがって興奮するものを抑える方剤です。
●元来は、「小児のひきつけ」の処方として有名です。
●気血両虚の状態にある方が肝陽化風の症状を呈する時の処方です。
●神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の「こわばり」や「つっぱり」をゆるめて、心と体の状態をよくします。
●イライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。いわゆる疳(かん)の強い子供にも好んで用いられます。腹直筋が緊張していることも使用目安です。
●抑肝散は、その名のとおり、肝の高ぶりを鎮めることで神経の高ぶりを抑え、イライラする、怒りやすい、不眠などの精神神経症状を改善するほか、手のふるえ、痙攣(けいれん)、疳(かん)の強い小児の夜泣き、ひきつけなどにも効果がある妙薬です。
●漢方では内蔵は精神とも関連し、肝の亢ぶりは怒り・興奮等の精神神経症状をもたらすと考えられ、処方名はその薬効より名付けられました。
●肝機能を整え、高ぶった精神状態を改善する漢方の妙薬です。
西暦1555年 明時代 『保嬰撮要』 by蒔鎧 20巻。前10巻は嬰児の初生護養法、小児疾病診断法および幼児内科雑病の証治、後10巻は小児外科、皮膚科および痘疹の症治と医案を述べている。→処方使用期間:462年間