ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。
まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。
身体の熱を取るセロリ、なす、きゅうり、冬瓜(とうがん)などの野菜を食べましょう。食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけましょう。ストレスの発散は運動で汗を流しましょう。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
痰湿タイプの人には、便通や排尿をよくする食物を使い、脂肪や水分の排泄を促して、体にたまった「痰湿」を取り除くことが肝心です。その役割を果たす食物が、食物繊維に富んだ玄米、麦、雑穀、海藻、きのこ、根菜です。
食物繊維は、人間の消化酵素では消化されにくい食品中成分の総称です。腸内で老廃物や水分を吸収し、便として体外に排出するはたらきがあります。また食物繊維が多い食物は、よく噛まなくては食べられない食品が多く、過度な食欲と食べすぎを抑えてくれます。肥満予防、高脂血症や動脈硬化の予防、整腸作用など、痰湿の症状を予防しととのえるのにぴったりのはたらきをしてくれるのです。
逆に、気になるコレステロールを増やす食物は、肉、脂っぽい食物、甘い食物です。痰湿タイプの人はなるべく控えましょう。
中医学では、のどが渇いて水が飲みたくなったときに飲めば十分に必要量を摂取できるとされていますが、最近は水のペットボトルを携帯して暇さえあれば水を飲む人がいます。しかし痰湿ならそれはタブーです。飲みすぎる傾向が強い痰湿は、逆に抑えぎみの飲水が適量でしょう。
また水分や糖分を多量に含む果物も、とりすぎると、むくみの原因になります。一日に1個ぐらいにしましょう。
おすすめの食性・食味は、「平温涼性」と「甘味」「辛味」「鹸味」です。身体に熱がこもる熱タイプの痰湿は、冬瓜(とうがん)、緑豆、緑豆春雨などの涼性の食材で熱を冷ましましょう。
●肉類、たまご(鶏卵)の黄身、魚卵、脂っぽいもの、甘いもの(ケーキ類 etc.)、味の濃いものは避けましょう。
●炭酸飲料、水分(とくに冷たい飲みもの)、酒類は控えめにしましょう。
●チョコレート、生クリームは控えめにしましょう。
●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。
数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。
WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。
「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。
上半身の熱や余分なものの溜まりを取る作用があります。
ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで身体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。
まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。
水分代謝を高めて、むくみを取る働きがあります。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が身体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。
この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。
その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。
熱いお風呂に入ると、のぼせたり、肌が赤くなってかゆみが起こることが多いため、お風呂の温度は低めに設定するのがポイント。
上半身はほてっているのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」がある人は、腰から下はゆっくりとお湯につかり、上がるときには、上半身だけ30~35℃くらいのぬるいシャワーを浴びましょう。足湯もよいです。下半身を温めることで、体の上部にこもった熱が下がり、気が全身にめぐります。
また、お風呂上がりにはぬるめのお茶で水分補給をして余分なほてりをクールダウンさせましょう。
ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。
まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。
陰虚タイプのほてりと違い、内熱タイプは、熱を発散させるためにもジョギングやテニスなどの運動もOKです。たまに一日がんばるのではなく、毎日の習慣にしましょう。
ただ熱が上にのぼるので興奮しやすく、本当は疲れていても気持ちでは疲れていない、体力が合って元気だと思いがち。あまりがんばりすぎないよう、意識してブレーキをかけたほうがよいでしょう。
食べすぎや運動不足の傾向があり、太りぎみの人は、痰と呼ばれる余分なものが体内にたまって、体内の気と血の巡りが悪くなっています。
痰とは、西洋医学でいう過剰なコレステロールや中性脂肪のようなものです。体がだるいからと動かないでいると、疲労感が増して動きたくなくなる、という悪循環におちいります。
だるくても、がんばって体を動かしましょう。腹八分目を心がけ、肥満を解消することで、元気に活動できるようになります。
このタイプは、湿度の高い梅雨時や夏、低気圧が近づいてきたときなどに体調を崩しやすい傾向があります。体が重い、肩がこる、などの症状を予防するためには、湿気の多い時期や台風の季節には、特に食事に気をつけ、腹八分目を心がけることが大切です。
また、水分のとりすぎはそれだけで体調を崩す原因になるので、しょっぱいものは控えて、のどの渇きを予防するようにしましょう。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が身体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
発汗は、身体に溜まったよぶんな水分や老廃物を出す有効な手段です。
できれば、じわりと汗をかくようなスポーツがよいのですが、時間がない場合には、エスカレーターはやめて階段を使う、夕食の後に散歩をする、家でも簡単にできるダンベル体操を続けるなど、毎日の空き時間を利用した運動をしましょう。
そして、夜はゆっくりお風呂につかり、たっぷりと汗をかくようにしましょう。
(remarks)
竜胆瀉肝湯は、中国の金・元の時代に、補中益気湯をつくったとされる季東垣(りとうえん)の『蘭室秘蔵』(らんしつひぞう)を原典としています。ところが、時代の移り変わりとともに、効果は似ていても構成生薬が異なる同名処方がいくつもつくられました。現在、主に用いられているのは、明時代の名医・薛立斎(せつりつさい)がつくったとされる、『薛氏医案二十四種』に掲載の処方で、「竜苓当沢、梔車地に通じて甘し」などと語呂合わせで覚えられているぐらいです。
猪苓湯 …泌尿器症状は本方によく似ているが、生殖器症状を伴うことがなく、体力中等度の人の場合に用いる。(下焦水熱互結)
五淋散 …体力中等度の人で、やや体質が虚弱で、冷え性の傾向があり、症状が慢性に経過する場合に用いる。(熱淋)
清心蓮子飲 …比較的体力の低下した人で、胃腸虚弱、冷え性、神経過敏の傾向がある場合に用いる。(気陰両虚と心火旺)
八味地黄丸 …口渇、軽度の排尿痛のほか、全身倦怠感、足腰の冷えや痛みを訴え、下腹部が上腹部に比し緊張が弱い場合に用いる。(小腹不仁の腹証)
牛車腎気丸 …尿量減少、浮腫がー層顕著で全身倦怠感、腰部の冷えや痛みもやや強く訴える場合に用いる。(腎陽虚と水飲停滞)