出典書籍
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 by校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1767年間
【適応症】レイノー病、凍瘡(しもやけ)、慢性関節リウマチ、慢性関節炎、腰痛症、頭痛、下腹部痛、慢性頭痛、坐骨神経痛、婦人下腹痛、肋間神経痛、脱疽、慢性虫垂炎、冷えによる不妊症、しもやけの予防
次の症状のいくつかある方は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯が良く効く可能性が大きいです。
●血行をよくして、身体を暖める作用があります。また、冷えによる痛みを和らげます。
●足が細い、太れない、冷え症ですが、昔からの体質であるため、本人は手足の冷えをあまり自覚していません。本剤は、冷える季節にはシモヤケができたり、ひきつるような下腹部痛を訴える人に適しています。
●JPS当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、しもやけを初め、冷えから来る頭痛、腰痛、下腹の痛みなどに用いられます。手足の先やお腹、腰など身体が冷えるという方は我が国では多いのですが、現代医学では必ずしも病気として扱われません。手や下半身から冷えがちな職場や家事の環境、冷房、衣服など原因も色々ですが、いずれにしても毎年しもやけに悩まされたり、持病のような頭痛などの原因ともなる冷えを軽くみることはできません。冷え症は漢方の得意とする分野とされますが、JPS当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、身体の内からこれらの症状を改善するお薬です。
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●本方は当帰・桂皮・芍薬・木通・大棗・細辛・甘草から成る当帰四逆湯に呉茱萸・生姜を加味した処方です。四逆とは四肢の末端から逆に肘膝以上まで厥冷(冷え)を呈することを言います。
●手足の厥寒を目標に用いられますから冷え症や凍創に用いられるだけでなく、古人が「疝(せん)」と呼んだ病気に著効があります。
●血虚で四肢及び裏の寒が著しいものに用います。
●全体として、血虚がある者が寒冷により、末梢循環特に四肢に動脉性の血行障害を起こし、それが腹腔内の血管にまで影響を及ぼして、四肢の厥冷と腹痛、嘔吐などを起こして来た者に用いる方剤です。
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 by校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1767年間
手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢又は下腹部が痛くなり易いものの次の諸症:
しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の構成生薬は、下記の9種類です。当帰には、血行をよくして、体をあたためる作用があります。桂皮と芍薬は痛みをとる代表的な生薬です。そのほか、体をあたため痛みを緩和する細辛や呉茱萸・生姜、水分循環をよくする木通などが配合されます。
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談すること
(1)血圧の高い人又は高令者
(2)心臓又は腎臓に障害のある人
(3)むくみのある人
(4)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
(5)妊婦又は妊娠していると思われる婦人
(6)医師の治療を受けている人
2.服用に際して、次のことに注意すること
(1)定められた用法・用量を厳守すること
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること〔小児の用法のある場合〕
3.服用中又は服用後は、次のことに注意すること
(1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(2)本剤を服用することより、尿量が減少する。顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(3)1カ月位服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(4)長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談すること
4.保管及び取扱い上の注意-〔G〕(注1:1-(1)、(2)、(3);3-(2)、(4)を除く)
(1)小児の手のとどかない所に保管すること
(2)直射日光をさけ、なるべく(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
(3)誤用をさけ、品質を保持するために、他の容器に入れかえないこと
(4)1包を分割して服用した後、残りを保管し、続けて服用するような場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に服用すること(分包製剤)
(5)生薬を原料として製造しているので、製品の色や味等に多少の差異が生じることがある。
小児の注意:5才未満には服用させないこと
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。