出典書籍
西暦1500年 明時代 『明医指掌』 by皇甫中 10巻。《傷寒活人指掌図》にならって、歌賦と論述とを結合させた形で編成している。1巻は病機2~7巻は内科雑病、8巻は五官、外科病証、9巻は婦人科、10巻は小児科病証を記している。→処方使用期間:517年間
【適応症】関節痛、筋肉痛、腰痛症、慢性関節リウマチ、筋肉リウマチ、漿液性関節炎、結核性関節炎
次の症状のいくつかある方は、薏苡仁湯が良く効く可能性が大きいです。
●関節痛、筋肉痛の漢方薬です。起床時や天気の悪い日には重苦しく痛み、疲れるとひきつる痛みが出るものに用います。関節・筋肉がはれて熱をもち痛むもの。慢性でやや重症のものに。関節に水がたまって、手足が重だるい方にも有効です。
●ヨクイットは湿痺(湿邪による関節や軟部組織の病変)に対する処方です。
●関節腔、組織中の滲出液の停滞を治し、筋肉の緊張を緩和し、血液循環障害を治します。
●膝や肩、手首など、身体の関節部や筋肉の腫れ(はれ)あるいは痛みは、日常の起居・歩行・階段の昇り降りにもさしつかえることが多く、大変つらいものです。ヨクイットは、筋肉の痙攣(けいれん)を緩和させ、血行を促進して関節痛、筋肉痛を改善する漢方薬です。
●全体として、湿痺(着痺)による四肢や躯幹のしびれ、倦さ、運動障害、疼痛、水腫を治す方剤となっています。
●関節など体に溜まった水分を取り去り、痛みをやわらげます。また、発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します。そのような作用から、関節痛や筋肉痛、あるいは関節リウマチなどに適応します。やや慢性化していても、体力のたもたれている人に用います。
○寒証で、汗かきでない方に使用します。
●ヨクイットは、漢方の古典「明医指掌」(めいいししょう)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●ヨクイットは7種類の生薬から成り、その主薬であるヨク苡仁の名をとって処方名とされました。
●「重苦しく痛む関節痛、筋肉痛に」に用います。即ち、
①水分の排泄(発汗・利尿)障害による水滞があり、そのために血行障害や筋肉の痙睾が生じて起こる湿痒兼血虚に用いる処方です。
②血虚血痕が強いときはソケーカンを、また冷えが強く、冷えると悪化する場合は、ケイジップSなどを合方します。
西暦1500年 明時代 『明医指掌』 by皇甫中 10巻。《傷寒活人指掌図》にならって、歌賦と論述とを結合させた形で編成している。1巻は病機2~7巻は内科雑病、8巻は五官、外科病証、9巻は婦人科、10巻は小児科病証を記している。→処方使用期間:517年間
関節痛、筋肉痛。
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
成人(15才以上)1回3錠、5~14才1回2錠、1日3回、食前又は食間に服用
よく苡仁湯の構成生薬は、下記の7種類です。主薬のよく苡仁は、体の無駄な水分を追い出して痛みをやわらげます。麻黄と桂皮は発汗・発散作用をもつ代表的な生薬で、病因を発散して追い出すような働きをします。さらに、水分循環をよくする蒼朮、血行をよくする当帰、痛みやこわばりをとる芍薬、緩和作用の甘草などが加わります。
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談すること
(1)血圧の高い人又は高令者
(2)心臓又は腎臓に障害のある人
(3)むくみのある人
(4)心臓に障害のある人又は高令者
(5)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
(6)妊婦又は妊娠していると思われる婦人
(7)医師の治療を受けている人
2.服用に際して、次のことに注意すること
(1)定められた用法・用量を厳守すること
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること〔小児の用法のある場合〕
3.服用中又は服用後は、次のことに注意すること
(1)本剤の服用により、悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、発疹・発赤、かゆみ等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(3)1か月位服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談すること
(4)長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談すること
4.保管及び取扱い上の注意-〔G〕(注1:1-(1)、(2)、(3);3-(2)、(4)を除く)(1(1)、(2)記載の場合1-(4)を除く)
(1)小児の手のとどかない所に保管すること
(2)直射日光をさけ、なるべく(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
(3)誤用をさけ、品質を保持するために、他の容器に入れかえないこと
(4)1包を分割して服用した後、残りを保管し、続けて服用するような場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に服用すること(分包製剤)
(5)生薬を原料として製造しているので、製品の色や味等に多少の差異が生じることがある。
小児の注意:5才未満には服用させないこと
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。