●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。
●主菜には、できるだけ肉類は避け、青背魚(いわし(鰯)、さんま(秋刀魚)、あじ(鯵)等)や蟹を使用すると良いでしょう。
身体を温めて血行をよくする、にんにくなどの辛味のある薬味や野菜を食べましょう。調味料は酢がおすすめです。
身体を冷やさないよう、夏場の冷房にも気をつけましょう。ストレッチなどで、骨盤周りの血行を促しましょう。
血液そのものと、血液が運ぶ栄養素や酸素、ホルモンなどを含めた「血」の巡りが悪くなったり、汚れがたまって滞っている体質を指します。「瘀血」の原因はストレスや冷えが多く、更年期でホルモンバランスが乱れても起こりやすくなります。
また、生理や閉経、妊娠・出産は、すべて血の機能にかかわっているため、女性は瘀血になりがちなので気をつけましょう。
ストレスをためないよう、趣味や運動で発散しましょう。体を冷やす冷たいもののとり過ぎや、薄着も控えてください。身体を温めることが瘀血解消につながります。
血行不良の瘀血タイプは、冷え性で四肢が冷え、慢性疼痛に悩まされることが多いものです。そこで「温熱性」や「辛味」の食物で身体を温め、発汗、利尿、解毒を促進し、「気」「血」の流れを良くします。温熱性の食材には玉ねぎ、にら、にんにく、山椒、シナモンなど、辛味にはしょうが、ねぎ、しそなどがあります。
また身体を冷やす冷たい飲みものや食べものはやめて、飲みものには氷を入れずに、常温か温めて飲む習慣をつけましょう。
このタイプの人のなかには、血液がドロドロして流れにくくなっていることがあります。肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪や味の濃い食べ物は、とり方によっては血管壁に動脈硬化の病巣をつくる原因にもなるので控えたいものです。血流をよくする「活血作用」のある食物を積極的に料理に使って、動脈硬化も予防しましよう。
活血作用のある食物の代表は、青背の魚です。いわし、さんま、あじ、さばなどの背が青い魚の脂には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が多く含まれます。これらには、血液中の中性脂肪を減らし、コレステロールのバランスをととのえるなど、「血」の流れをよくするはたらきがあるのです。
玉ねぎ、らっきょう、桃も活血作用がある食物ですので、積極的に使いましょう。
●「甘味」のものは避けましょう。
●味の濃いものは避けましょう。
●肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪は避けましょう。
●にがうり、ごぼう、たけのこ、柿、コーヒー(珈琲)は、なるべく避けましょう。
●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。
数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。
WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。
「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。
血を巡らせる作用があり、循環器系の症状にも用いられます。
血液そのものと、血液が運ぶ栄養素や酸素、ホルモンなどを含めた「血」の巡りが悪くなったり、汚れがたまって滞っている体質を指します。「瘀血」の原因はストレスや冷えが多く、更年期でホルモンバランスが乱れても起こりやすくなります。
また、生理や閉経、妊娠・出産は、すべて血の機能にかかわっているため、女性は瘀血になりがちなので気をつけましょう。
ストレスをためないよう、趣味や運動で発散しましょう。体を冷やす冷たいもののとり過ぎや、薄着も控えてください。身体を温めることが瘀血解消につながります。
●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。
この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。
その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。
血行をよくするための生活改善を始めましょう。まず、適度な運動やストレッチを毎日の習慣にしてください。
次に、同じ姿勢を長時間とり続けない工夫をします。たとえばパソコンなら、1時間向かったら2分の休みを入れ、軽く体操して目も休めるようにしましょう。
そして一日の終わりには、シャワーではなく、温かい湯舟にゆっくりとつかって体を温めます。ときには温泉旅行に出かけ、広い湯舟でリラックスしましょう。
漢方では「血」は「気」のエネルギーが動かしていると考えるので、ストレスによって気のめぐりが悪くなると、血も滞ります。苦手な人には近よらないなど、できるだけストレスを回避するよう気をつけましょう。
また、冷えると水が氷になるように、血も冷えると動かなくなります。冷房が効いた部屋で長時間座りっぱなしでいると、骨盤の血液循環が悪くなり、生理痛などが悪化します。
1~2時間に一度は立って、動いたり軽く歩いたりする事が大切です。
桃核承気湯 …体力が充実した人で、下腹部の抵抗・圧痛(少腹急結)を認め精神神経症状が激しい場合に用いる。(下焦蓄血の証)
大黄牡丹皮湯 …比較的体力の充実した人で、下腹部は緊張し、特にその一部に自発痛、抵抗・圧痛などの症状が激しく、精神神経症状があまり認められない場合に用いる。(実証の腸癰)
桂枝茯苓丸 …体力中等度の人で、症状がより緩和で便秘がなく、下腹部の抵抗・圧痛が比較的軽度の場合に用いる。(虚実中間証の瘀血)
防風通聖散 …体力が充実している、いわゆる卒中体質者で、肥満し、便秘があり、膀を中心に膨満かっ充実している場合に用いる。(食毒、臓毒証)。この場合、時に本方と合方されることもある。通導散、防風通聖散は一貫堂医学ではよく用いられる処方である。