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漢方 扁鵲:

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1800年 日本時代 『本朝経験方』  →処方使用期間:214年間

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

扁鵲は九味半夏湯(石崎朴庵立方)を基本にし茯苓・陳皮を去って桂枝・芍薬・牡丹皮・大黄を加味したものです。
なぜならば血液中に存在する脂質に対し、瘀血効果を配慮してのことで、桂枝茯苓丸や桃核承気湯にも通じるところがあります。
また扁鵲のもうひとつの特徴は沢瀉の働きです。津田玄仙は「沢瀉は留飲の主薬としるべし、宿水腐水の有る病人には沢瀉にあらざれば除<ことあたわず」と言っています。沢瀉は水毒を除く生薬として、漢方薬にはよく使われている有名な生薬です。
この沢瀉にはもうひとつ、血中コレステロールの低下作用があります。
沢瀉含有成分であるアリソール類は水溶性の分画と脂溶性の分画をもっていて、水溶性の分画で利尿効果を発揮し、脂溶性の分画で血液中に存在するリポ蛋白と結びつき駆瘀血効果を発揮して尿から排旭されます。
アリソール類の脂溶性分画は水に殆ど溶出してこないので、水性エキス製剤には血中コレステロールの低下作用を示しません。扁鵲が散剤である所以もここに有るのです。経験的に八味地黄丸や当帰芍薬散が、丸・散である理由もここにあると思われます。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

Hal Pharmacy

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