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漢方 ウチダ 神秘湯 煎じ薬:85

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦750年 唐時代 『外台秘要』 王寿 →処方使用期間:1264年間

生薬説明

1.麻黄・杏仁・陳皮・紫蘇葉・甘草(炙甘草)は鎮咳・痰の抑制に働く(化痰止咳)。
2.麻黄・厚朴は、気管支平滑筋のけいれんを鎮め、呼吸困難・喘鳴を緩解する(平喘)。
3.柴胡・甘草(炙甘草)・厚朴・紫蘇葉は、鎮静・自律神経調整に働き、いらいら・憂うつ感・抑うつ感を除く(疏肝解欝)。
4.柴胡は、消炎・解熱に働く(清熱)。
5.陳皮・紫蘇葉・厚朴は、胃腸の蠕動を促進して消化吸収を補助する(理気)。陳皮・紫蘇葉は、制吐・鎮嘔に働く。
(補足)
本方は、止咳平喘の効能と、疏肝解欝の効能をもつところに特徴があり、精神的な要因で生じる咳嗽・呼吸困難に適している。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

麻黄湯から桂枝を除いて、厚朴以下を加えたと見ればよいです。厚朴・紫蘇葉・陳皮・柴胡はすべて発散性で燥性であり、麻黄湯に発散性と燥性を付加したと見ることができます。また厚朴と紫蘇葉は半夏厚朴湯の部で、いずれも降性があり、杏仁の鎮咳・祛痰作用、陳皮の祛痰作用と合わせて、喘咳に有効に作用するものと思われます。
柴胡は胸脇部の炎症を去る目的で加えられているのです。
構成生薬の大半が温性であるから寒証用です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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