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漢方 ウチダ 十全大補湯 煎じ薬:48

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中国主治

(Chinese Mainly treatment) 諸?百損、頭暈目眩、消?納呆、足膝無力等諸?弱證。

中国臨床應用

(Mainly treatment) 一、貧血、病後或術後衰弱之調理。 二、各種出血、癰疽、痔瘻、骨疽、骨結核、腎結核、瘰癧、白血病、夢精、帶下、視力減退、凍傷、癌症輔助治療、經閉、?氣、皮膚病、梅尼爾氏症候群、耳疾等。
中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1247年 元時代 『医学発明』 李東垣 →処方使用期間:767年間

中国辨證

(Dialectic) (1)面色蒼白萎?。 (2)眩暈。 (3)消?。 (4)納呆。 (5)脈?無力。

生薬一覧

十全大補湯の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 効能3 効能4 大分類 中分類

リンク黄耆 »

3

佐薬

補気健脾

生肌

固表

補虚薬

補気薬

リンク人参 »

3

君薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク白朮 »

3

臣薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク茯苓 »

3

佐薬

補気健脾

利水滲湿薬

リンク炙甘草 »

1.5

使薬

補気健脾

リンク熟地黄 »

3

臣薬

補血

補虚薬

補血薬

リンク白芍 »

3

佐薬

補血

リンク当帰 »

3

君薬

補血

活血

生肌

補虚薬

補血薬

リンク川芎 »

3

使薬

活血

活血化瘀薬(理血薬)

リンク桂皮 »

3

佐薬

補陽散寒

解表剤

辛温解表薬

君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

生薬説明

1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働く。
2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.熟地黄・当帰・芍薬は、全身を栄養・滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化する(補血)。
4.当帰・川芎は、血管拡張により循環を改善し、栄養物の分配・供給を強める(活血)。
5.桂皮は、血管拡張により内臓や末梢の循環を強めて体を温め(温中散寒)+唾液・胃液の分泌を高めて消化吸収を補助する(理気)。
6.黄耆・当帰は、肉芽形成を促進する(生肌)。
(補足)
本方は、補気の基本処方「四君子湯」と補血の基本処方「四物湯」を組み合わせ、補気の黄耆と温虫散寒の桂皮を加えたものに相当し、「気血双補」の処方になっている。すなわち、機能面・物質面の消耗に対して用いる。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

当帰から熟地黄までは四物湯、人参から甘草までは四君子湯(普通は生姜・大棗の組み合わせを加えますが、本来は四つだけで四君子)で、この二つを合わせたものを八珍湯と言いますが、これにさらに桂枝と黄耆を加えたものが十全大補湯です。
四物湯は血虚(貧血)を治し、四君子湯は気虚(元気の衰え)を治す方剤で、これに補性で升性、すなわち強壮作用のある桂枝と黄耆が加わっているので、気血両虚を治す大補剤と言うことができます。
構成生薬の大半が温性であるから、むろん寒証向きで、やや燥証向きです。ことに熟地黄が入っているので食欲不振や下痢(泄瀉)のある 方には不向きです。

以上をまとめると、補気の基本方剤である四君子湯に、補血の基本方剤である四物湯を合方した八珍湯に、肉桂と黄耆を加えたものにあたります。
したがって、気血両虚の病態に適応します。 黄耆を加え、補気作用を増強します。肉桂が加わり、補陽に作用します。
そこで、気血両虚の寒証に適応します。
また、地黄・肉桂の組合せのあることから、腎虚を補う作用もあります。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

方 解

方中參、苓、白朮、草為四君?益氣補中,健脾養胃之央A是治療脾胃氣?、運化乏力之方;歸、?、芍、地為四物?補血調經之效,有補而不滯,活?而不破之央A加?耆補氣升陽,固表止汗;肉桂?補命門,填補真元。

中国藥方加減

(Dialectic) 1.納呆:加砂仁、山?。 2.骨節疼痛:加牛膝、續斷。 3.失眠多夢:加酸棗仁、夜交藤。 4.夢遺:加五味子、山茱萸、山藥、麥冬。 5.心?驚悸:合養心湯。 6.脾?體倦:合歸脾湯。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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