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ウチダ 九味檳榔湯 煎じ薬:311
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1865年 江戸時代 『浅田家方』 浅田宗伯 →処方使用期間:149年間中薬構成
(herb composition)
檳榔を主薬とする九味から成る方剤です。檳榔は心下部の重苦しいのを発散する作用があるとされますが、厚朴はその作用を増
幅し・大黄もそれに寄与するものと思われます(いずれも降性薬)。
紫蘇葉・陳皮・生姜・甘草は、香蘇散から香附子を除いたものに相当し、香附子の代りに桂枝が入れられたと見ることができます。香蘇散は胃弱者のための発散剤で、桂枝は香附子よりも発散作用や健胃作用は強いが理気作用はなく、その代りに木香という理気作用の強い薬物が組み入れられています。
構成生薬は大半が温性・燥性・降性・散性であり、寒証で湿証(浮腫などある方)の方の鎮静・発散剤であることがわかります。
大黄が入っているので、便秘傾向の方に用いられますが、構成生薬中には補性薬も多く、比較的虚証で全身倦怠などを訴える方、ことに胃弱の傾向ある方に適します。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |