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ツムラ 胃苓湯 エキス顆粒(医療用):115
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 →処方使用期間:427年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
蒼朮 » |
2.5 |
君薬 |
利水止瀉・消腫 |
化湿 |
補気健脾 |
芳香化湿薬 |
|
白朮 » |
2.5 |
佐薬 |
利水止瀉・消腫 |
化湿 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
茯苓 » |
2.5 |
君薬 |
利水止瀉・消腫 |
補気健脾 |
利水滲湿薬 |
||
猪苓 » |
2.5 |
臣薬 |
利水止瀉・消腫 |
利水滲湿薬 |
|||
沢瀉 » |
2.5 |
使薬 |
利水止瀉・消腫 |
利水滲湿薬 |
|||
厚朴 » |
2.5 |
臣薬 |
理気 |
化湿 |
除満 |
芳香化湿薬 |
|
陳皮 » |
2.5 |
佐薬 |
理気 |
化湿 |
化痰・止嘔 |
理気薬(行気薬) |
|
生姜 » |
1.5 |
使薬 |
理気 |
化湿 |
化痰・止嘔 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
桂皮 » |
2 |
使薬 |
理気 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
||
大棗 » |
1.5 |
使薬 |
調和 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
甘草 » |
1 |
使薬 |
調和 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
中薬構成
(herb composition)
平胃散と五苓散の合方で、重複するものがないので、二つの方剤がそのまま加えられた形になっています。
平胃散が既に強い胃内停水除去剤であるのに、さらに湿を除く代表的方剤ともいうべき五苓散が加わっているのですから、胃内停水や腸内の水分の停滞を除く作用が強い方剤と見ることができます。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |