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ツムラ 滋陰降火湯 エキス顆粒(医療用):93
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 →処方使用期間:427年間中薬構成
(herb composition)
当帰・芍薬・地黄は四物湯から川芎を去ったものです。四物湯はいわゆる補血剤で、血液循環の悪くなった慢性疾患用の方剤には好んで配合されます(温清飲はその好例です)。ここには川芎が除かれていますが、同様の意味です。
麦門冬・天門冬・陳皮は鎮咳・𱁧痰薬(乾咳向き)、知母・黄柏は解熱薬、黄柏はまた白朮とともに健胃薬で、これに副作用防止・緩和の目的で甘草が加えられています。
滋陰とは、体力が弱って血液も体液も枯渇して熱を帯びた(この状態を陰虚といいます)のを潤し熱を除くの意味です。降火は熱をさますの意味で、慢性化して熱虚燥状を呈し、切れ難い痰を伴う咳がある場合に用いる方剤です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |