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ツムラ 桃核承気湯 エキス顆粒(医療用):61
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1764年間生薬説明
1.桃仁は、主に骨盤内腔の血管拡張により、うっ血を除き血腫の分解・吸収に働く(活血化瘀)。2.大黄・芒硝は、大腸性の瀉下作用により、糞便を除き、腸管内の毒素の吸収をブロックし、代謝産物の排泄を強める。これによって活血化瘀の効果が強められる(逐瘀)。桃仁も、油性成分により糞便を軟化してこれを助ける(潤下)。
3.桂皮は、主に動脈側の血管拡張により血行を促進し、活血化瘀の効果を補助する。また、消化液の分泌・蠕動の促進などにより吸収を強める(理気)。
4.甘草は諸薬を調和させ、作用の行き過ぎを抑える。
5.大黄は消炎・抗菌に働く(清熱)。
(補足)
本方は、活血化瘀の桃仁に、瀉下の大黄・芒硝を配合したもので、主に骨盤内のうっ血や糞便停滞による骨盤内の圧迫を解消し、これらによる下半身の血行障害と反射的に生じる上半身の充血症状を改善する。
中薬構成
(herb composition)
調胃承気湯に桃仁(桃核とも))う)と桂枝を加えたものです。桃仁には駆瘀血作用、桂枝にはのぼせを治す作用があり、ともに発散性です。
従って、この方剤は、顔色もよく、体力もある便秘傾向の人で、瘀血があってのぼせるというのに良いということがわかります。
瘀血は通常、下腹部ことに左下腹部に索状物を触れたり、圧痛を認めたりすること、月経不順や月経困難のあることなどから知ることができます。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |