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ツムラ 麻杏甘石湯 エキス顆粒(医療用):55
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1764年間中薬構成
(herb composition)
麻黄湯の桂枝の代りに石膏が入ったものと見ることができます。
麻黄はエフェドリンの原植物で、強い発汗薬であると共に鎮咳薬です。杏仁も、杏仁水として西洋医学でも用いられたように、鎮咳・砿疾薬です。これまでは麻黄湯と同じであるが、桂枝が入るか石膏が入るかで、方剤全体の性格がまるきり変わってきます。石膏は強い寒性薬で、これが方剤中に入ると、他の生薬が温性であっても、方剤は全体として寒性方剤となります。のみならず、麻黄と石膏が組み合わされると、麻黄の発汗作用がおさえられて、むしろ止汗的に作用します。これを方向転換と呼びます。甘草は麻黄湯の場合と同じく、方剤全体の作用を緩和し、副作用を除く目的で加えられています。
麻黄・杏仁・石膏は共に瀉性薬であり、かつ散性薬ですから、表実証用の方剤で、石膏があるので、表熱実証用の方剤と言うことができます。したがって、本来は汗の出やすい虚証体質者には不向きの方剤ですが、実証体質者でも、運動をしたり喘息発作の時は汗が出るわけで、このような体質者の喘息発作に、主として用いられます。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |