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玉屏風散エキス細粒G 「コタロー」:D227
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1337年 元時代 『世医得効方』 危亦林 →処方使用期間:677年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
黄耆 » |
3 |
君薬 |
補気 |
利水 |
固表 |
補虚薬 |
補気薬 |
白朮 » |
1 |
臣薬 |
補気 |
利水 |
止汗 |
補虚薬 |
補気薬 |
防風 » |
1 |
佐薬 |
去風 |
利水 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
生薬説明
中国でよく用いられる処方の玉屏風散です。本方は、汗をかきやすく風邪をよくひきなかなか治らないという「衛気虚」に用いる処方であり、非常に単純な処方構成でが十分に効果がある。黄耆は、脳の興奮性を高めると同時に体表部の血流を改善し、この結果として汗腺の機能を正常化させて汗を止めるので、「固表」の効能があるとされる。
白朮は、組織間の水分を血中にひきこんで尿として除く利水の効能があり、間接的に止汗に働く。黄耆も同様に利水に働く。
防風は体表部の血管を開いて黄耆を補助するが、黄耆・白朮の効果を体表部に集中する引経薬の効果を期待した配合である。
現代医学的には、黄耆・白朮に免疫能増強作用があり、これによって感染を防止するらしい。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |