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漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1253年 宋時代 『済生方』 厳用和 →処方使用期間:761年間中薬構成
(herb composition)
八味丸に牛膝と車前子を加えたものです。八味丸にも伏苓・沢瀉という利尿薬が入ってはいるが、日本で普通に用いられる生薬配合比では、八味丸は全体として潤性であり、湿証の著しい者に用い難いことは既に述べた。
牛膝・車前子はいずれも利尿薬であるから、八味丸を湿証向きに直したと見ることができよう。
この場合、伏苓・沢瀉を増量し、潤性薬を減量すれば、さらに合理的と言えよう。
牛膝には血液循環障害を除く作用もあり、牡丹皮の作用を強化するのに役立つ。
八味丸を用いたい場合で、尿量減少や浮腫のあるもの。老人性腰痛や糖尿病性神経障害にはことに適しているように思われる。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |