出典書籍
西暦655年 唐時代 『備急千金要方』 by孫思? 略して『千金方』ともよばれ医学全書の嚆矢となった書です。人命は千金よりも貴いものであり、一つでも人命を救う処方を世に伝えることを医の使命と考えて、千金方と名づけたと言われています。著者の孫思?(そんしばく)は、神仙家いわゆる仙人であったため、その医学思想は内経系思想のほかに、神仙医学を加え、また仏教医学も加味されています。→処方使用期間:1362年間
【適応症】虫垂炎、痔疾、月経痛
次の症状のいくつかある方は、腸癰湯が良く効く可能性が大きいです。
●下腹部の炎症や鬱血をひき、痛みをやわらげます。下腹部痛、ことに盲腸部の痛みや生理通に適します。体力が中くらいか少し弱っている人で、冷えのない人に向く処方です。
●軽度の発熱、腹痛、圧痛など腸癰(虫垂炎様の疾患)の症状を呈するもので、便秘のない場合に用います。
●唐時代の千金方より出典された方剤の細粒剤です。
●腸癰とは、虫垂炎のことです。今は、その治療に第一選択することはありませんが、痛みには効果があります。
西暦655年 唐時代 『備急千金要方』 by孫思? 略して『千金方』ともよばれ医学全書の嚆矢となった書です。人命は千金よりも貴いものであり、一つでも人命を救う処方を世に伝えることを医の使命と考えて、千金方と名づけたと言われています。著者の孫思?(そんしばく)は、神仙家いわゆる仙人であったため、その医学思想は内経系思想のほかに、神仙医学を加え、また仏教医学も加味されています。→処方使用期間:1362年間