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ツムラ 大黄牡丹皮湯 エキス顆粒(医療用)の主治・商品説明

ツムラ 大黄牡丹皮湯 エキス顆粒(医療用)

瘀血を解消し、下半身の炎症を改善する漢方薬

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 添付文書

 ツムラ大黄牡丹皮湯エキス顆粒(医療用)

 作成又は改訂年月

**2013年3月改訂(第5版)
*2007年5月改訂(第4版)

 日本標準商品分類番号

875200

 薬効分類名

漢方製剤
漢方製剤

 承認等

販売名
ツムラ大黄牡丹皮湯エキス顆粒(医療用)

 販売名コード

5200091D1026

 承認・許可番号

承認番号
(61AM)3321

 薬価基準収載年月

1986年10月

 販売開始年月

1986年10月

 貯法・使用期限等

貯法
しゃ光・気密容器
使用期限
容器、外箱に表示

 組成

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.5gを含有する。
日局トウガシ   6.0g
日局トウニン   4.0g
日局ボタンピ   4.0g
日局ダイオウ   2.0g
日局無水ボウショウ  1.8g
添加物
日局軽質無水ケイ酸、日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物

 性状

剤形
顆粒剤
黄褐色
におい
特異なにおい
酸味があり、特異である
識別コード
ツムラ/33

 一般的名称

大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)

 効能又は効果

比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症:
月経不順、月経困難、便秘、痔疾

 用法及び用量

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

 使用上の注意

使用上の注意

 慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
1.
下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
2.
著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、腹痛、下痢等があらわれるおそれがある。]
3.
著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]

 重要な基本的注意

1.
本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2.
他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意すること。
3.
ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法及び用量に注意すること。

 副作用

副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。

 その他の副作用

消化器
頻度不明 
食欲不振、腹痛、下痢等

 高齢者への投与

高齢者
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

 妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[本剤に含まれるダイオウ(子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用)、無水ボウショウ(子宮収縮作用)、トウニン、ボタンピにより流早産の危険性がある。]
2.
授乳中の婦人には慎重に投与すること。[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢を起こすことがある。]

 小児等への投与

小児
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]

 その他の注意

本剤には無水ボウショウが含まれているので、治療上食塩制限が必要な患者に継続投与する場合は注意すること。

 包装

包装
**500g、2.5g×42包、2.5g×189包

 主要文献及び文献請求先

 *文献請求先

株式会社ツムラ お客様相談窓口
東京都港区赤坂2-17-11 〒107-8521
TEL:0120-329970
FAX:03-5574-6610

 製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

株式会社ツムラ
*製造販売元
株式会社ツムラ
東京都港区赤坂2-17-11
相談窓口  説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬処方箋医薬品以外の医薬品

 主治・適応症

(Mainly treatment)…主とする治療対象です。

瘀血を伴う血熱/腸癰(ちょうよう)(急性虫垂炎など)

【適応症】月経不順、月経困難、便秘、痔疾、常習便秘動脈硬化更年期障害湿疹蕁麻疹、にきび、腫物、膀胱カタル、虫垂炎、肛門周囲炎、結腸炎、直腸炎、潰瘍性大腸炎、子宮及び付属器の炎症、骨盤腹膜炎、副睾丸炎、前立腺炎、バルトリン腺炎

大黄牡丹皮湯 →

次の症状のいくつかある方は、大黄牡丹皮湯が良く効く可能性が大きいです。



 商品説明

漢方処方  処方名:大黄牡丹皮湯だいおうぼたんぴとう

●ツムラ 大黄牡丹皮湯 エキス顆粒(医療用)は、顔色がよく、体力がある便秘傾向の方の、次の諸症に使用されます。
①急性虫垂炎の初期に用いられます。
②痔疾・肛門周囲炎の方に用いられます。
③子宮および付属器の炎症の方に用いられます。
④尿路結石で炎症を伴う方に使用されます。
●体力が充実した人で、精神神経症状が乏しく下腹部の一部に自発痛、抵抗・圧痛などの症状が激しく、便秘の傾向がある場合に用います。
●ツムラ 大黄牡丹皮湯 エキス顆粒(医療用)は、全体として消炎、抗菌、循環改善、排膿などの働きを有し、特に腹腔内の炎症に適応する方剤となっています。
●急性虫垂炎の治療薬として非常に効果のある薬ですが、瘀血を起因とする初期の炎症を治すので、盲腸を含む下半身の様々な炎症や痛みの改善に用いられます。


●ツムラ 大黄牡丹皮湯 エキス顆粒(医療用)は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤または顆粒剤としたものです。
●大黄牡丹皮湯は5種類の生薬から成り、その主薬である大黄・牡丹皮の名をとって処方名とされました。大黄牡丹湯とも呼ばれます。
●大黄牡丹皮湯は、「腸癰(ちょうよう)」(腸管周囲の単純性あるいは化膿性炎症)に対して作られた処方です。
●実証向きの駆瘀血剤で、桃仁、牡丹皮が配剤されていますが、駆瘀血作用より抗炎症作用が強いです。

 弁証一覧(次の弁証の方には、大黄牡丹皮湯が良く効きます。)

  • ●実熱燥結
  • ●血瘀(瘀血)


 出典書籍

西暦250年 三国時代 『金匱要略』 by校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1767年間

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