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ツムラ 半夏厚朴湯 エキス顆粒(医療用)の主治・商品説明

自律神経失調症に伴うのどのつかえに著効を示す漢方薬

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 添付文書

 ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)

 作成又は改訂年月

**2011年8月改訂(第5版、自主改訂)
*2007年5月改訂(第4版、自主改訂)

 日本標準商品分類番号

875200

 薬効分類名

漢方製剤
漢方製剤

 承認等

ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)

 販売名コード

5200122D1074

 承認・許可番号

承認番号
(61AM)3263

 薬価基準収載年月

1986年10月

 販売開始年月

1986年10月

 貯法・使用期限等

貯法
しゃ光・気密容器
使用期限
容器、外箱に表示

 組成

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス2.5gを含有する。
日局ハンゲ    6.0g
日局ブクリョウ  5.0g
日局コウボク   3.0g
日局ソヨウ    2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
添加物
日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステル

 性状

剤形
顆粒剤
灰褐色
におい
特異なにおい
甘くて辛い
識別コード
ツムラ/16

 一般的名称

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

 効能又は効果

 効能又は効果/用法及び用量

気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症
不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症

 用法及び用量

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

 使用上の注意

使用上の注意

 重要な基本的注意

1.
本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2.
他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

 **副作用

副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
  頻度不明 
過敏症注1) 発疹、発赤、そう痒等 

注1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

 高齢者への投与

高齢者
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

 妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

 小児等への投与

小児
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]

 包装

包装
500g、5kg(500g×10)、2.5g×42包、2.5g×189包

 主要文献及び文献請求先

文献

 *文献請求先

株式会社ツムラ お客様相談窓口
東京都港区赤坂2-17-11 〒107-8521
TEL:0120-329970
FAX:03-5574-6610

 製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

株式会社ツムラ
製造販売元
株式会社ツムラ
*東京都港区赤坂2-17-11
相談窓口  説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬処方箋医薬品以外の医薬品

 主治・適応症

(Mainly treatment)…主とする治療対象です。

気滞痰凝・梅核気(ヒステリー球・神経性咽喉頭部狭窄症に相当)のどに物がつかえるよう/肝胃不和・胃アトニー体質の方の不安神経症

【適応症】不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、不眠症、神経性食道狭窄症、気管支炎、嗄声、咳嗽発作、気管支喘息、胃弱、心臓喘息、神経症神経衰弱、恐怖症、嘔吐症、更年期神経症、浮腫、神経性頭痛、百日咳、婦人悪阻、神経性咽頭病、ノイローゼ、心臓神経症、喉頭・食道神経症神経症、鬱病、ヒステリー自律神経失調症、腎炎、ネフローゼ、パセドー病。

半夏厚朴湯 →

次の症状のいくつかある方は、半夏厚朴湯が良く効く可能性が大きいです。



 商品説明

漢方処方  処方名:半夏厚朴湯はんげこうぼくとう

憂鬱(ゆううつ)・内向型の方に!
●のどがイガイガして・よく咳払いをする人。緊張が強いため、のどに異物感がある。うすい痰が出るため、いつも咳払いをする癖がある。大勢の人の前で話したり・壇上に立つと手足が震える人にも。痰が出やすいことが特徴です。
ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)は、心配性ないし神経質なタイプで、気分が重く、あるいはふさぎ勝ちで、のどに何かひっかかっているように感じ、咳ばらいをしても取れないとか、動悸などがあって何かと不安で、夜もよく眠れない、胃も丈夫でないといった方に用います。
●気分が沈みがちで、のどから胸元にかけてふさがる感じがして、動悸めまい、吐き気を訴える方に使用します。


●ツムラ 半夏厚朴湯 エキス顆粒(医療用)は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく顆粒剤としたものです。
●半夏厚朴湯は、小半夏加茯苓湯に、厚朴と蘇葉が加わった処方といわれます。小半夏加茯苓湯は半夏湯と呼ばれることもあります。そこで、基本の半湯に、加えられた薬味を代表する厚朴を続けて、半夏厚朴湯の方名が生まれました。
●「のどがイガイガして、よく咳払いをする人」を基本に、
①播塞感(梅核気)を訴える咽喉神経症・声がれ・不安神経症など。
②神経性胃炎、神経性嘔吐症、つわり(妊娠嘔吐)など。
③気管支炎や軽度の気管支喘息などに用いる。
●使用上の注意:水滞(痰飲)の症状のある場合の処方で、それ以外には用いない。
●神経をしずめて、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気をおさえる作用もあります。心身ともに疲れやすく、冷え症で繊細な人に向く処方です。とくに、ノドのつかえ感を訴えるときに好んで用いられます。不安感や緊張感、イライラ、抑うつ、不眠、神経性の胃炎や動悸、めまい、さらに喘息や気管支炎などにも適応します。

 弁証一覧(次の弁証の方には、半夏厚朴湯が良く効きます。)

  • ●脾肺気虚
  • ●肝胃不和(肝火犯胃)


 出典書籍

西暦250年 三国時代 『金匱要略』 by校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1767年間

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