ストレスの多い現代人の胃を助ける漢方の良薬。神経性胃炎・慢性胃炎・胃アトニーに
●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。
●主菜には、ただちに「陽気」を養ってくれる羊肉、鶏肉などに、スパイスを使用して身体を温めると良いでしょう。
身体を温める「生姜(しょうが)」や「シナモン(桂皮)」などを積極的にとり、身体を冷やすものは避けましょう。
冷たい食べ物はできるだけあたためて食べましょう。
日光を浴びて散歩すると、陽の気が高まるので良いです。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
身体を温める「陽気」が不足している「陽虚体質」は、手足が冷たく寒がりで、全身の冷えが特徴です。
冷えの中心が腎にあると、頻尿や膝腰の冷えが顕著になり、脾にあると、お腹が冷えて下痢しやすくなります。「気虚体質」が冷えを受けてこの体質になると、「気虚」「陽虚」2つの体質を持ち合わせることになります。
この体質は、季節を問わず身体を冷やさないことが大切です。夏でも上着を用意して、足腰やお腹を冷やさないようにします。
身体を冷やしやすい「寒性」の食材は控え、陽気が補われやすいように「辛味」の食材と「甘味」の食材をいっしょに摂りましょう。熱かんなど、身体を温めやすいお酒なら、適度な飲酒も問題ありません。
●身体を冷やす「寒性」、「涼性」の食材や、緑茶などの「苦味」の食材の摂り過ぎに注意しましょう。
●にがうり、セロリ、トマト、なす、すいかなどは、なるべく避けましょう。
●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。
数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。
WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。
「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。
身体の根本である「腎」の働きをよくします。腰痛や生理痛にも効果があります。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。
この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。
その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。
まず、服装にはいつも気を配ることが大切です。
冬ならちょっとした外出でもマフラーと手袋を忘れずにお出かけください。
夏は、冷房がきいた場所と炎天下を行き来すると、血管がそのたびに収縮と拡張を繰り返して、血のめぐりが悪くなる原因になるため、はおりものをバッグに忍ばせて、こまめに服装を調節することを心がけて。
「寒い」と感じる前に着るのがコツです。
また、冷えが体内に入り込みやすいおなか、腰、足首、かかとは、どんな季節でもしっかりガードするようにしましょう。
そして、入浴はシャワーですませず、できるだけゆっくりと湯船につかる習慣を身につけましょう。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
身体を動かさないでいると、熱の産生源でもある筋肉を衰えさせ、ますます冷えやすい身体になってしまいます。冷え性を治すためにも、血のめぐりをよくするためにも、適度な運動は必要です。
長続きさせるために、自分が楽しめるようなスポーツを選びましょう。
ただし、水泳や水中運動は避けてください。水温がそれほど低くなくても、水には身体の熱を奪う性質があるからです。
(remarks)
●古くから重宝されてきた名処方
安中散の処方は、中国の宋代に作られた『和剤局方』という優れた漢方薬を集めた書物に掲載されており、古くから良薬として用いられてきました。現在の日本においても多くの製薬会社から販売されている非常に有名な処方です。
安中散に含まれている、生薬の桂枝、小茴香、縮砂、良姜には胃の調子を整える作用があり、延胡索、甘草には胃の痛みを和らげる働きがあります。さらに、カキの殻である牡蛎にはカルシウムが含まれているため、胃酸を中和する作用と精神を安定させる作用があります。これらの生薬の協力作用によって、胃痛や胸やけなどの症状がスッと楽になります。
早い人は飲み始めて2~3回で効果が見られます。症状が治まったら服用をやめてしまって構いません。安中散は、証が合えば素早く効果が現れますし、味もそれほど苦くないため飲みやすく、副作用もほとんどない非常に穏やかな良薬です。
●主治:胃寒疼痛
●効能:温中降気・止痛
人参湯(理中丸) …冷え症で、血色がすぐれず、胃腸が弱く下痢しやすく、口中にうすい唾液がたまり、うすい尿を出し、時に腹痛を訴える場合に用いる。(裏寒に対する基本方)
六君子湯 …胃腸虚弱で顔色が悪く・心窩部の振水音が著明で、胃部膨満感・食欲不振、倦怠感、手足の冷えがあり、腹痛をあまり訴えない場合に用いる。(脾虚疾飲)
四君子湯 …六君子湯に比べ、一層体力が衰えている場合に用いる。(気虚の基本方)
茯苓飲 …安中散に比して体力がある場合で、心窩部の振水音(胃内停永)が著明であり、胃部膨満感、食欲不振、悪心、嘔吐・暖気・胸やけなどを訴える場合に用いる。(胃の痰飲)
平胃散 …比較的体力のある人で・鼓腸・食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合に用いる。(脾虚、湿濁内盛)
五積散 …胃薬に用いることもあるが、経絡の中寒の方剤で裏寒の症状より、表寒の症状が強い。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 …血虚と陽虚があり、寒邪により四肢の冷えが強く、それが裏にも及んだ場合である。(血虚受寒)