出典書籍
西暦752年 唐時代 『外台秘要方』 by王寿 40巻。唐代および唐以前の数十種の医書を編纂、分類したもの。1104門に分かち、先ず論を立て、次に方を述べ全部で6000余方を収載してあり、内容は極めて豊富である。→処方使用期間:1265年間
【適応症】痰の切れにくい咳、慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、胸部疾患の咳嗽、妊娠咳嗽、百日咳、嗄声(しわがれ声)、咽頭炎、肺炎の解熱後の咳、くしゃみ
次の症状のいくつかある方は、麦門冬湯が良く効く可能性が大きいです。
●のどがカサカサして渇き、咳込んで、時に少量の粘い痰の出る人。気道に潤いがなく乾燥して、口も渇く。喀痰困難で顔面は紅潮するが汗をかかず、激しい咳や喘咳のあるもの。乾燥した時期になると、のどがイガイガ、カサカサし、咳が出やすいもの。但し、痰が多く出るものは半夏厚朴湯を。
●漢方製剤麦門冬湯液は、気管支炎や気管支ぜんそくなどで、咳(せき)を頻発したり、痰(たん)が粘くて切れにくい咳(せき)に用いられます。
●乾燥して違和感を生じるのどを潤し、顔が真っ赤になるような発作性のはげしい咳(せき)や粘りけが強く切れにくい痰を伴った咳(せき)、止まりにくい「しゃっくり」や「くしゃみ」などを鎮めてくれます。
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく液剤としたものです。
●本方は6種類の生薬から成り、その主薬である麦門冬の名をとって方剤名とされました。
●「のどがカサカサして渇き、咳込んで、時に少量の粘い痰の出る人」の気管支炎などに用います。
●のどが乾燥して痰が切れにくく、こみ上げてくるような強い咳をして顔が赤くなる方に使用します。
西暦752年 唐時代 『外台秘要方』 by王寿 40巻。唐代および唐以前の数十種の医書を編纂、分類したもの。1104門に分かち、先ず論を立て、次に方を述べ全部で6000余方を収載してあり、内容は極めて豊富である。→処方使用期間:1265年間
痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支喘息
成人(15才以上)1回1本。1日3回、食前又は食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
本剤は、本質的に沈殿を含んでいますので、服用前によく振ってから服用してください。
[用法・用量に関する注意]
(1)定められた用法・用量を厳守してください。
(2)小児(15歳未満)には服用させないでください。
(3)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
麦門冬湯の構成生薬は、主薬の麦門冬をはじめ下記の6種類です。麦門冬は代表的な潤性薬の一つで、のどを潤し粘稠な痰を出しやすくします。また、半夏は、こみ上げる咳や吐き気をしずめる降性の生薬です。これに、滋養強壮作用をもつ潤性の人参、炎症をさます粳米、緩和作用の甘草などが加わります。
相談すること
1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)で軟便下痢になりやすい人。
(4)胃腸の弱い人。
(5)高齢者。
(6)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(7)次の症状のある人。むくみ
(8)次の診断を受けた人。高血圧、心臓病、腎臓病
2.次の場合は、直ちに服用を中止し、この製品を持って医師または薬剤師に相談してください
(1)服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位 症状
[皮ふ] 発疹・発赤、かゆみ
[消化器] 悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 症状
[肝機能障害] 全身のだるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)等があらわれる。
[間質性肺炎] せきを伴い、息切れ、呼吸困難、発熱等があらわれる。
[偽アルドステロン症] 尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等があらわれる。
(2)1ヵ月位(きれ痔、便秘に服用する場合には5~6日間)服用しても症状がよくならない場合
3.長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
(4)封をあけたら飲みきってください。封をあけたまま保存しないでください。
【妊娠・授乳の注意】
●妊娠中の風邪(乾咳が出る場合)によく使用されます。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。