出典書籍
西暦1132年 南宋時代 『普済本事方』 by許叔微 《類証普済本事方》あるいは《本事方》ともいう。10巻。本書は主に内科の常見する病証23種の治療方剤と、針灸法、約300余方を収載している。自分が用いた方剤の処方筆を論述しているところがら、《本事方》と名づけた。→処方使用期間:885年間
【適応症】高血圧症、脳血管障害後遺症、頭痛、神経症、めまい、肩こり、更年期障害、動脈硬化、メニエール症候群。
次の症状のいくつかある方は、釣藤散が良く効く可能性が大きいです。
●起床時やイライラしたときに頭痛を訴え、血圧が高くなる人に使用します。痰飲(体内に貯留した異常な水液)によって起こる頭痛、めまいを取ります。
●中年から高年にかけて、高血圧などの生活習慣病の傾向が出てくるとともに、頭痛がするといったことがあります。特に日ごろ過労や緊張によるストレスの強い働き盛りの方で、起床時あるいは午前中に調子が悪く、頭痛がしたり頭が重い、といった方がしばしばみられます。
●JPS釣藤散料は、中高年や血圧が高くなる傾向の方の慢性に続く頭痛をとる漢方薬です。
●目標となる症状は、朝、目覚めたとき、または起床後しばらくしてから感じる、頭が重だるい違和感、それに、肩こりや、耳鳴り、めまい、のぼせなどです。気力を高め、また、頭部の動脈硬化を改善することから、ボケ(老人性痴呆症)の予防にも非常に有効な漢方薬です。
●本剤は、漢方の古典「類証普済本事方」(るいしょうふさいほんじほう)(宋代)に収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●本方は11種類の生薬から成り、その主薬である釣籐鈎の名をとって処方名とされました。
西暦1132年 南宋時代 『普済本事方』 by許叔微 《類証普済本事方》あるいは《本事方》ともいう。10巻。本書は主に内科の常見する病証23種の治療方剤と、針灸法、約300余方を収載している。自分が用いた方剤の処方筆を論述しているところがら、《本事方》と名づけた。→処方使用期間:885年間
慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの。
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
釣藤散は、その名前になっている釣藤鈎をはじめ、下記のようなたくさんの生薬からなります。
【妊娠・授乳の注意】
●妊娠中毒症の高血圧の場合によく使用します。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。