出典書籍
西暦1742年 清時代 『医宗金鑑』 by呉謙 →処方使用期間:275年間
【適応症】高血圧症、糖尿病、慢性腎炎、慢性肝炎、膠原病、慢性尿路感染症、自律神経失調症、その他の慢性疾患や遺精、性欲仮亢進などで、陰虚火旺の症候を呈する方
次の症状のいくつかある方は、知柏地黄丸が良く効く可能性が大きいです。
手足のほてり、顔ののぼせ、口渇など熱感が顕著な方!
●中高年になって、体がだるく、あるいは腰痛が起こるなどして下半身のおとろえを感じ、また顔がほてる、あるいはのぼせて口のかわきを覚えながら、時に手足が冷たく感じるとか、トイレが近い、といったことが起こることがあります。
●これらは中医学で陰虚火旺(いんきょかおう)の症状といって、体の中の潤いをもたらす体液(陰液)が不足(虚)し、体の器官の働きがいわばオーバーヒートした状態(火旺)になっていることから起こる症状とみなします。
●これは若い人でも過労などで体力・気力を過酷に消耗したあとにもみられる状態です。
●腎陰虚の陰虚陽亢(熱証が顕著)の方に、良く効きます。
●老化に対する本治剤です。
●本剤は、漢方の古典「医宗金鑑」(いそうきんかん)に収載された知柏地黄丸(ちばくじおうがん)に準拠して製造された丸剤です。
●知柏地黄丸(ちばくじおうがん)は、六味地黄丸(ろくみじおうがん)に、神経系の興奮を抑える知母(ちも)(ハナスゲの根茎)と黄柏(おうばく)(キハダの樹皮)を加えたお薬です。
西暦1742年 清時代 『医宗金鑑』 by呉謙 →処方使用期間:275年間
疲労倦怠感、頻尿、口渇、むくみ、腰痛、手足の冷感、手足のしびれ。
水または白湯(さゆ)で服用してください。
年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 9丸 2回
15歳未満 服用しないでください
成分・分量(本剤18丸中)
相談すること
1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
2.次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください
(1)服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位 症状
消化器 食欲不振、胃部圧迫感、軟便
(2)1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
(4)水分が丸剤に付きますと、品質の劣化をまねきますので、誤って水滴を落したり、ぬれた手で触れないでください。
(5)湿気などにより薬が変質することがありますので、服用後は、ビンのフタをよくしめてください。