出典書籍
西暦1807年 江戸時代 『香川修庵経験方』 by香川修庵 香川 修庵(かがわ しゅうあん、天和3年7月1日(1683年8月22日) - 宝暦5年2月13日(1755年3月25日))は、江戸時代中期の医師(漢方医、古方派)、儒学者。→処方使用期間:210年間
【適応症】打撲、捻挫
次の症状のいくつかある方は、治打撲一方が良く効く可能性が大きいです。
打撲のファーストチョイス!
●気の流れをよくする処方です。打撲の初期で、熱感(ほてり、はれ)のある症状に使用します。打ち身、骨折によってできる熱感のある腫れ(コブ)、捻挫、外傷による内出血にもよく使われます。
●健康志向の現代では、お年寄りから若者まで、スポーツに日曜大工にと、手足や体を動かす機会が増えています。あるいはドライブなども盛んで行動範囲が広がっていますが、そうした日常は生活で、万全を期していてもちょっとしたはずみで打撲し、腫れて痛んだり、血腫ができたりすることがあります。
●チーボックは、打撲による腫れや痛みに効きめをあらわす漢方薬です。
●つき指のような軽い症状から全身打撲のような重症のものまで、起こった直後の粗熱(あらねつ)が引いた後に用いることで、腫れや痛みを取り去ってくれます。
●滞った血液をきれいにし、血流を促進して炎症を抑え、打撲だけでなく、ねんざや関節炎、腱鞘炎(けんしょうえん)も改善します。
●本剤は、漢方の古典「一本堂医事説約」(いっぽんどういじせつやく)(江戸時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●「打ったといえば治打撲一方」というように次の場合に適しています。
(1)打撲や捻挫などで、痛みが強い。
(2)血腫ができて、紫色に腫れている。
(3)以前に打撲した場所(古傷)が痛む。
西暦1807年 江戸時代 『香川修庵経験方』 by香川修庵 香川 修庵(かがわ しゅうあん、天和3年7月1日(1683年8月22日) - 宝暦5年2月13日(1755年3月25日))は、江戸時代中期の医師(漢方医、古方派)、儒学者。→処方使用期間:210年間
打撲によるはれ及び痛み。
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
年齢 1同量 1日服用回数
大人(15歳以上) 3錠 3回
15歳未満5歳以上 2錠 3回
5歳未満 服用しないでください
〈用法・用量に関連する注意〉
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。また、大黄と樸嗽には収斂作用があり、熱や腫れをさます効果が期待できます。そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
相談すること
1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
(5)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の医薬品を服用している人。
潟下薬(下剤)
2.次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください
(1)服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位 症状
皮ふ 発疹・発赤、かゆみ
消化器 はげしい腹痛を伴う下痢
(2)1週間位服用しても症状がよくならない場合
3.次の症状があらわれることがあるので、このような症状の継続または増強が見られた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください
軟便、下痢、腹痛
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
(4)水分が錠剤に付きますと、品質の劣化をまねきますので、誤って水滴を落したり、ぬれた手で触れないでください。
(5)湿気などにより薬が変質することがありますので、服用後は、ビンのフタをよくしめてください。
【妊娠・授乳の注意】
●大黄により、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢をする場合がありますので、使用には注意が必要です。