出典書籍
西暦1617年 明時代 『外科正宗』 by陳実功 4巻(または12巻本があり、内容は同じ)中医外科学を代表する書で、書中には鼻茸の切除術などの手術法があり、後世の医家に多大な影響を与えた。→処方使用期間:400年間
【適応症】湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚掻痒症、アトピー性皮膚炎
次の症状のいくつかある方は、消風散が良く効く可能性が大きいです。
カユミの強い湿疹に!
●かゆみが強く、患部に熱を持ちあるいは赤みが強い湿疹(分泌物のあるもの)に良く効きます。
●ショウフットは、漢方独特の、体の内面から皮膚の病変を治していくお薬で、一般に局部に滲出物(しんしゅつぶつ)があって発赤したり、かさぶたをつくったりして、かゆみの強い湿疹に用いられます。
●近年は食生活や生活環境の変化に伴い、アトピー性皮膚炎のような体質性の皮膚症状(湿疹)がなかなか治らず、治療に通ったり、体質だとあきらめている方が増えていますが、刺激性の飲食物を避けるなどの食生活に気をくばり、また患部をいつも清潔にしておくことも大切です。
●本剤は、漢方の古典「外科正宗」(げかせいそう)(明代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●風は漢方でいう病因の1つで、外因性・遊走性の疾患を指します。処方名は、この風を原因とする皮膚疾患を改善することから名付けられました。(漢方では、そう痒感は、風邪(ふうじゃ)に起因すると考えられています。)
●分泌物が多く痂皮形成傾向のある皮膚病変に用いるとよく効きます。
●風湿熱による皮疹に対する方剤です。
●掻痒(そうよう)が強く、夏に憎悪する傾向のものによいです。
西暦1617年 明時代 『外科正宗』 by陳実功 4巻(または12巻本があり、内容は同じ)中医外科学を代表する書で、書中には鼻茸の切除術などの手術法があり、後世の医家に多大な影響を与えた。→処方使用期間:400年間
分泌物が多く、かゆみの強い慢性の皮膚病(湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚掻痒症)
食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
年齢 1回量 1日服用回数
大人(15歳以上) 4錠 3回
15歳未満7歳以上 3錠 3回
7歳未満5歳以上 2錠 3回
5歳未満 服用しないでください
〈用法・用量に関連する注意〉
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
消風散の構成生薬は下記のとおりです。皮膚病の病因を発散させる荊芥や防風、湿潤をとる蒼朮や木通、炎症をひく石膏や知母と苦參、血行をよくする地黄や当帰、排膿を助ける牛蒡子などが配合されています。
相談すること
1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
2.次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください
(1)服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位症状
消化器食欲不振、胃部不快感、腹痛
(2)1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合
3.次の症状があらわれることがありますので、このような症状の継続または増強が見られた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください
下痢
4.本剤の服用により、まれに症状が進行することもありますので、このような場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
(4)水分が錠剤に付きますと、品質の劣化をまねきますので、誤って水滴を落したり、ぬれた手で触れないでください。
(5)湿気などにより薬が変質することがありますので、服用後は、ビンのフタをよくしめてください。
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。