出典書籍
西暦1800年 日本時代 『本朝経験方』 by 日本で生まれて経験的に幅広く用いられているが明確な創作者がわかっていない処方。→処方使用期間:217年間
【適応症】神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、自律神経失調症、更年期障害、高血圧又は動脈硬化による神経症状、小児夜啼症、中風、疲労症、悪阻(つわり)。
次の症状のいくつかある方は、抑肝散加陳皮半夏が良く効く可能性が大きいです。
●ストレスの発散ができず・神経が高ぶる人に用いられます。
●イライラしているが、充分にストレスを発散できない人に使用されます。
●貧乏ゆすりやチック、登校拒否症にも。登校前や出勤前になると腹痛や頭痛の起こる人に用いられます。
●ストレスの多い中間管理職や受験生の精神安定剤として使用されます。
●本剤の「抑肝(よくかん)」という名は、肝気(かんき)が高ぶって怒りやすく、神経質で、俗に癇(かん)が強いといわれるのを鎮静させるところから来ています。もとは神経が高ぶってひきつけなどを起こす小児のために創られた処方ですが、神経過敏や精神的な緊張で眠れない、あるいはイライラして落ち着かないとか、逆にうっとうしいといった方は年齢によらず用いることができます。イライラを落ち着かせ、神経を安定させる漢方薬といえます。
●ちょっとした物音にびくっとしたり、臍(へそ)の左に動悸(どうき)や圧痛があるとか、顔などの筋肉がピクピク引きつる、睡眠中に歯ぎしりする、といった場合があるのも抑肝眩悸散を用いる一つの目安と考えられます。
●本剤は、わが国古来の経験による処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく散剤としたものです。
●本方は抑肝散に陳皮、半夏を加えたもので、これを方剤名としました。
●「ストレスの発散ができず、神経が高ぶる人」を基本に、
①小児の夜泣き、瘡症。
②登校拒否症。登校前や出勤前になると頭痛や腹痛が起こる人。
③精神的緊張状態の強い受験生や管理職の神経症、不眠症。
④脳血管障害・動脈硬化症・高血圧症・パーキンソン病などで、興奮して神経が高ぶる人。
西暦1800年 日本時代 『本朝経験方』 by 日本で生まれて経験的に幅広く用いられているが明確な創作者がわかっていない処方。→処方使用期間:217年間
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:
神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症。
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。