2.症状対応
耳鳴りには何が効くの? |
耳鳴は思うように薬の効果があがらないことが現状です。しかし中医学では耳鳴は特に「腎」の概念を重要視してしぼす「腎は耳に開く」「腎気満ちて五音をよく弁別する」といわれるように腎と耳の関係は深い関係にあります。耳鳴の原因には、ほかにも考えられますが、腎虚は深く関与していると考えられます。 特に耳鳴に用いられる方剤には。六味丸に柴胡と鎮静・精神安定作用のある磁石を加味したその名の通りの耳鳴丸、あるいは高齢者の耳鳴に著効をあらわすことがあるといわれる釣藤散などがあります。 また、最終的には「瘀血の概念を考慮せよ」という口訣もあります。いずれにせよ。耳鳴に対してはすぐには効果があらわれないと思います。漢方は症状を全体的に捉えますが、高齢者であれば、特に六味地黄丸や八味地黄丸、牛車腎気丸などを服用することを薦めます。なお、これらの漢方製剤は高血圧にも効果があります。 |
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