1.一般論
煎じ薬とエキス剤は違うの? |
煎じ薬を飲みやすく、使いやすい形にしたのがエキス剤です。 煎じ薬とは漢方薬の構成生薬を煮つめたもの。煎じ薬の場合、においが強いのでエキス剤より効きそうな気がしますが、煎じるのに手間暇がかかりますし、独特のにおいにより気分が悪くなったりしてしまうこともあります。また人の手で煮つめていくので、濃度にばらつきがでてしまいます。 こうした不自由な面を改善し、煎じ薬を独自の手法で乾燥させて飲みやすい形にしたものがエキス剤です。つまり煎じ薬とエキス剤は同じ成分です。エキス剤の場合は、におい、手間暇、持ち運びの不便さなどはありません。濃度も一定で安定しています。医療用漢方製剤として医療現場で使われるようになったのも、こうしたエキス剤が登場したためといえます。 |