2.症状対応
更年期障害に良い漢方薬は何なの? |
加味逍遥散がよいと思われます。漢方的にはストレスは肝(漢方では肝臓ではなく肝機能と捉える〕に負担をかけます。ストレスが多いと肝を休みなく働かせることになり,肝が休みなく働くためには多くの栄養を必要とします。多くの栄養を必要とする状態が続くということは∫慢性的な栄養不足(血虚)になることを意味します。目は肝の出口なので目にも影響します。加味遣遥散は神経を安定させ(柴胡・薄荷・生姜)栄養を補う(当帰芍薬)処方です。加味迫遥散のタイプは症状多彩で更年期に突然のぼせて汗が出るのも特徴的な症状です。 類方鑑別 温清飲:目の症状はなく皮膚の乾燥や痒みを訴えたり,自律神経失調 症の傾向がある。 当帰弓薬散:目の症状はなく動悸.めまいを訴えることがある。貧血と 浮腫傾向がある。 半夏厚朴湯:気分がふさいで神経性食道狭窄症,しわがれ声,神経性胃炎, 咳などがある。 |