1.一般論
漢方薬と民間薬は同じなの? |
共通する植物などを使っていますが、まったく別のものです。 漢方薬は1800年も昔に中国で編集された『傷寒論(しょうかんろん)』など成書に基づいて作られた薬です。薬効成分のある植物や鉱物などを組み合わせてできているうえ、長い年月をかけておこなわれた多くの治療経験によって、その効果が裏付けられています。 一方、民間薬は先人の知恵によって受け継がれてきた治療法です。漢方薬のように植物や鉱物などを組み合わせて使うことはほとんどありませんし、実際に科学的な根拠に基づいているわけでもありません。薬と名前が付いているものの、その効果は疑問を残すところといえるでしょう。 こうしたことから、漢方薬と民間薬では共通する植物や鉱物を使うことがあっても、その考え方やルーツ、医学における立場がまったく違うものだといえます。 |