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漢方 気上錠:

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1764年間

生薬説明

1.白朮・茯苓は、消化吸収を強め、消化管内や組織中の水分を血中に吸収して利尿作用により排除します(健脾利水)。
2.桂皮は、血管拡張により血行を促進し体を温め(温経散寒)、特に脳血管を拡張して虚血状態を改善します。動悸を鎮める作用もあります。また、消化液の分泌`蠕動を促進します。
3.桂皮と白朮・茯苓を掛Lみ合わせることにより、利水の効果が強まり、体を温めると同時に溜飲を排除し、痰の分泌を抑制します(温化寒飲)。
4.甘草(炙甘草)は諸薬を調和するとともに、消化吸収を強めます。

(補足)
本方は、温めながら水分の偏在を矯正し、胃腸の機能を強めるものです。
桂皮は、脳を充血させて血虚を改善するもので、「のぼせさせる」薬物ですから、のぼせ・顔面紅潮・ほてりなどの充血性の症状に用いてはならないです。本方にはこれを抑制する芍薬の配合がないから特に注意がいります。
五苓散に似ますが、沢瀉・猪苓という補益性がない利水薬を除いているところに特徴があり、補益に重点があります。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

桂枝と甘草の組み合わせば、桂枝湯にも麻黄湯にも含まれている組み合わせですが、本方剤の場合は、表証用(発汗・発散)というよりは、桂枝ののぼせを引き下げる作用を期待して組み入れられているように思われます。

茯苓と白朮はいずれも燥性薬で、水の偏在を調整する作用があるとされています。また茯苓には動悸をしずめる作用もあります。
茯苓・甘草は平性薬ですが、桂枝・白朮は温性薬で、またすべて補性薬ですから、この方剤は寒虚証で湿証向きの方剤です。胃アトニータイプで、尿量も比較的少なく、立ちくらみや動悸のある方に適する方剤です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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