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クラシエ 柴苓湯 エキス細粒:KB-114・EK-114
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漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1337年 元時代 『世医得効方』 危亦林 →処方使用期間:677年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 効能5 | 効能6 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
柴胡 » |
7 |
君薬 |
疏肝解鬱 |
理気 |
解表剤 |
辛涼解表薬 |
||||
半夏 » |
5 |
佐薬 |
疏肝解鬱 |
理気 |
止嘔 |
化痰 |
化湿 |
止咳 |
化痰止咳平喘薬 |
温化寒痰薬 |
生姜 » |
1 |
使薬 |
理気 |
止嘔 |
化痰 |
化湿 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
||
人参 » |
3 |
佐薬 |
補気健脾 |
生津 |
補虚薬 |
補気薬 |
||||
大棗 » |
3 |
使薬 |
補気健脾 |
生津 |
安神 |
補虚薬 |
補気薬 |
|||
甘草 » |
2 |
佐薬 |
補気健脾 |
生津 |
補虚薬 |
補気薬 |
||||
黄芩 » |
3 |
臣薬 |
瀉火 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
|||||
猪苓 » |
3 |
臣薬 |
利水止瀉・消腫 |
利水滲湿薬 |
||||||
沢瀉 » |
5 |
使薬 |
利水止瀉・消腫 |
清熱 |
利水滲湿薬 |
|||||
白朮 » |
3 |
佐薬 |
利水止瀉・消腫 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
||||
茯苓 » |
3 |
君薬 |
利水止瀉・消腫 |
健脾 |
利水滲湿薬 |
|||||
桂皮 » |
2 |
使薬 |
理気・散寒(通陽) |
解表 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
生薬説明
1.柴胡・黄芩は、消炎・解熱・抗菌作用をもち、炎症を鎮める(清熱)。特に柴胡は、往来寒熱を呈する発熱を緩解する。
2.柴胡・甘草(炙甘草)・大棗は、鎮静作用をもち、自律神経系の調整に働いて、いらいら・不安・憂うつ感・緊張感などを鎮める(疏肝解欝)。半夏・黄芩・茯苓も、鎮静作用によりこれを補助する。
3.半夏・生姜は、中枢性・末梢性に強い制吐・鎮嘔作用をあらわし、悪心・嘔吐を止め、蠕動を調整する(理気・和胃止嘔)。
4.半夏・生姜・甘草(炙甘草)は鎮咳し、痰の抑制に働く(化痰止咳)。
5.人参・白朮・甘草(炙甘草)・大棗は、消化吸収を強め、全身の機能や抵抗力を高める(補気健脾)。
6.柴胡・黄芩は利胆作用をもち、柴胡・黄芩・甘草(炙甘草)は肝庇護に働き、肝細胞損傷を軽減する。
7.白朮・茯苓・猪苓・沢瀉は、組織中や消化管内の水分を血中に吸収し、利尿作用により排除する(利水)。この結果、浮腫の消退(消腫)や下痢の緩解(止瀉)の効果が得られる。
8.桂皮・生姜は、血管拡張により血行を促進し、消化管の分泌を強め、蠕動を促進して他薬の効果を強める。また、軽度の発汗・解熱作用をもつ(解表)。
(補足)
本方は、小柴胡湯に五苓散を合方したものである。
「半表半裏証」に水分の吸収・排泄障害による下痢や浮腫を伴う状況に用いるとよい。本方も燥性が強いので注意を要する。
中薬構成
(herb composition)
小柴胡湯と五苓散の合方で、重複するものがないので、二つの方剤がそのまま加えられた形になっています。
小柴胡湯の証(胸脇苦満があって、軽度の虚証と見られる場合)で五苓散の証(この場合は主として尿量減少と水分停滞傾向を目標とします。口渇もあるのを原則としますが、必須条件ではありません。頭痛・嘔吐・下痢を伴うこともある)を兼ねる場合に用うべき方剤です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |