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漢方 クラシエ 半夏瀉心湯 エキス細粒:KB-14・EK-14

中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1764年間

生薬説明

1.半夏・乾姜は、悪心・嘔吐を鎮める(和胃降逆)。
2.乾姜は、粘膜の充血・血管運動中枢の興奮などにより、腹中の血行を促進し、腹を温め、痛みを止める(散寒・温胃)。また、冷えによる平滑筋のトーヌス上昇を緩和する。
3.人参・甘草(炙甘草)・大棗は、消化吸収を強め、全身の機能を改善する(補気健脾)。
4.甘草(炙甘草)・大棗は、平滑筋の緊張を緩和し、乾姜とともに鎮痙に働く、これによって、けいれん性の下痢・腹鳴を止める(止瀉・消痞)。
5.黄芩・黄連は、消炎・鎮静・解熱作用をもち(清熱)、健胃・整腸にも働く。炎症性の「痞え」を改善する(消痞)。
6.半夏・乾姜・人参の「温性」で黄芩・黄連の「寒性」を緩和する。
(補足)
本方は、「胃の降濁」機能の障害による悪心・嘔吐・上腹部の痞えなどの症候と、「脾の昇精」機能の障害による腹鳴・下痢などの症候が同時にみられるもの(脾胃不和)を改善する処方である。人体上部の炎症(熱証)と、冷えによる胃腸のトーヌス上昇と胃の逆蠕動あるいは腸の蠕動亢進(寒証)が発生した「寒熱互結」の状況に適している。
半表半裏証に対し誤って瀉下を行った場合にみられる症候であるが、一般的な胃腸疾患によく応用される。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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