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漢方 ウチダ 辛夷清肺湯 煎じ薬:104

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1617年 明時代 『外科正宗』 陳実功 →処方使用期間:397年間

生薬説明

1.辛夷は古来「通鼻」に用いられており、鼻閉を改善する(通竅)。
2.石膏・知母・山梔子・黄芩・升麻・枇杷葉は、消炎・解熱・抗菌・充血の改善などに働き、炎症による腫脹・発赤・化膿を鎮める(清熱瀉火・解毒)。
3.麦門冬・百合・知母は滋潤に働いて炎症で消耗した体液を補充する(滋陰生津)とともに、分泌物や粘稠な痰を薄めて排出しやすくする。
4.枇杷葉・麦門冬・百合は鎮咳・去痰に作用する(化痰止咳)。
5.升麻は諸薬を上方に作用させる「引経薬」としての働きもある。
(補足)
本方は消炎・滋潤・通鼻の組み合わせであり、強い炎症で滲出物が粘稠になった場合に適する。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

Hal Pharmacy

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