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ウチダ 四物湯 煎じ薬:71
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1107年 宋時代 『和剤局方』 陳思文 →処方使用期間:907年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
熟地黄 » |
3 |
臣薬 |
補血 |
滋陰 |
補虚薬 |
補血薬 |
|
芍薬 » |
3 |
佐薬 |
補血 |
調経・止痙 |
補虚薬 |
補血薬 |
|
当帰 » |
3 |
君薬 |
補血 |
活血 |
調経・止痙 |
補虚薬 |
補血薬 |
川芎 » |
3 |
使薬 |
活血 |
調経・止痙 |
活血化瘀薬(理血薬) |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
生薬説明
1.当帰・芍薬・熟地黄は、全身を栄養・滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化させます(補血)。2.当帰・川芎は、血管拡張によって循環を改善し、栄養物の分配・供給を強めます(活血)。
3.当帰・芍薬・川芎は、子宮筋の収縮を調整して正常化させます。当帰は子宮の発育促進に働きます。また、4薬すべてがもつ栄養・滋潤・血行促進などの作用により、子宮・卵巣などの機能を改善して、月経調整に働きます(調経)。
4.芍薬・当帰・川芎は、鎮静作用をもち、自律神経系の失調を改善します。
5.熟地黄・芍薬には、ある程度の止血効果があります。
. (補足)
本方は血虚に対する基本処方で、多くの場合は加減して用いる。
なお、血虚は貧血ではないので、貧血を目的に使用すべきではありません。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |