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ツムラ 麻杏薏甘湯 エキス顆粒(医療用):78
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 →処方使用期間:1764年間生薬説明
1.麻黄・薏苡仁は、痺れ痛みを改善する(去風湿)。甘草(炙甘草)は鎮痛によりこれを補助する。2.麻黄・薏苡仁は、組織中の水分を血中に吸収して利尿作用により除き、浮腫を改善する(利水)。杏仁もこれを補助する。
3.麻黄は表在血管を拡張して血行を促進する(通陽)。
4.甘草(炙甘草)は諸薬を調和し、胃腸を保護する。薏苡仁も消化吸収を促進する。
5.薏苡仁は消炎に働き炎症を鎮める(清熱)。
(補足)
本方は、去風湿の効能により痺れ痛み・重だるい・浮腫などを改善するもので、やや炎症傾向を呈するものに適する。強い炎症には向かず、急性期に用いる。
中薬構成
(herb composition)
麻黄湯の桂枝の代り(麻杏甘石湯の石膏の代りと言ってもよい)に薏苡仁が入ったものです。薏苡仁は湿をとる薬物、またイボ(疣贅)を除く薬物で、麻黄・杏仁とともに発散薬です。すなわち本方剤は湿を除く発散薬で、麻黄が入っているところから、汗かきには不適当と言えます。熱証・寒証は特に考慮する必要はありません。
芍薬が入っていないので、鎮痛作用はあまり強くはないです。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |