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ツムラ 四君子湯 エキス顆粒(医療用):75
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1107年 宋時代 『和剤局方』 陳思文 →処方使用期間:907年間中薬構成
(herb composition)
人参・白朮・茯苓・甘草の四つは、いずれも副作用がなく、長く常用してますます健康になる、いわゆる「上薬」にランク付けされる薬で(もちろん厳密に言えば、体質が合っていない場合は必ずしも副作用がないとは言い切れませんが)、そのために四君子湯と呼ばれるのです。生姜・大棗はペアとして、桂枝湯にも柴胡剤にも、方剤の副作用を防ぎ、あるいは緩和する目的で加えられるもので、ここでも同じような目的で加えられていると考えればよいです。
ところで人参・白朮・茯苓・甘草は、人参湯の乾姜の代りに茯苓を加えたもので、乾姜を用いた場合よりもさらに水分の停滞を除く作用が強く、人参湯よりもより湿証向きの方剤となっています。すなわち、胃内停水や腸鳴があり、下痢(一種の湿証と漢方では考える)をする場合に好適な方剤と言うことができます。六君子湯よりも半夏と陳皮が少ないが、陳皮には瀉性があるし、半夏には降性がある(下痢を治すには升性の薬が必要)ので、虚証が強く下痢の続く場合には、六君子湯よりも四君子湯の方が向いていることがわかります。
構成生薬はすべて温性薬または平性薬で、かつ補性薬であり、寒虚証向きの方剤であることは人参湯の場合と同様です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |