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ボーキット:S005
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 →処方使用期間:1764年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
防已 » |
5 |
君薬 |
利水消腫 |
止痛・祛風湿 |
利水滲湿薬 |
|||
黄耆 » |
5 |
臣薬 |
利水消腫 |
補気健脾 固表 |
止汗 止瀉 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
白朮 » |
3 |
臣薬 |
利水消腫 |
化湿 |
補気健脾 固表 |
止汗 止瀉 |
補虚薬 |
補気薬 |
生姜 » |
1 |
使薬 |
利水消腫 |
化湿 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
||
大棗 » |
3 |
使薬 |
緩和 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
||
甘草 » |
1.5 |
佐薬 |
緩和 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
生薬説明
1.黄耆・白朮・甘草(炙甘草)・大棗は、全身の機能を高め、代謝を改善し、消化吸収を促進して、元気をつける(補気健脾)。2.黄耆・白朮は、皮膚の血行を促進し、汗腺の機能を改善して、止汗に働く(固表)。
3.防已は利尿作用をもち、浮腫・水腫を軽減する。黄耆・白朮も組織中の水分を血中に吸収し、利尿作用によってこれを補助する(利水消腫)。
4.防已・白朮は、鎮痛・消炎・解熱・筋弛緩などの作用をもち、痺れ・疼痛を軽減する(●風湿・止痛)。生姜・黄耆は、循環改善により、この効果を強める。甘草(炙甘草)・大棗は、筋のけいれんを緩解する。
(補足)
本方は、補気の効果とともに、鎮痛・浮腫消退の作用をもつところに特徴がある。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |