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漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
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出典書籍
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 →処方使用期間:427年間中薬構成
(herb composition)
大黄・芒硝・枳実・厚朴は大承気湯、大黄・苫硝・甘草は調胃承気湯である。これに当帰以下の加わったものが本方剤である。当帰には補血・月経調整作用、紅花には月経調整・活血・鎮痛作用、蘇木には駆痕血・止血・鎮痛作用があり、この三者が本方剤の中核をなしている。
すなわち、大承気湯を使いたいような顔色も体格もよいかッチリタイプで、胸腹部が張って重苦しいような人の癌血に用いる方剤と言える。木通は消炎・利尿を促す目的で、陳皮は怯疾というよりも、気をめぐらす目的で加えられたと見てよいであろう。
この方剤には枳実・厚朴・陳皮と気剤が多く含まれており、痕血と気滞を兼ねるものを治すのに適しているが、桃核承気湯のように
のぼせを下げる作用はない。
本方剤は元来・打撲による痕血を駆除する目的でつくられたもののようで、打撲により皮下出血を起こし、大小便が通ぜず、胸腹部が張って苦しいというのが、その目標のようである。しかし打撲によるものでなくても、同様の状態に広く用いてよい。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |