注文・問合せ0120-325-328
和漢箋ロート加味帰脾湯錠:
漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、
「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。 |
漢方薬の効き目や使い方を記述する掲示板を利用する方は、次をクリックして下さい。
漢方薬クチコミ掲示板(ゲストブック) »
出典書籍
西暦1253年 宋時代 『済生方』 厳用和 →処方使用期間:761年間生薬一覧
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|
柴胡 » |
3 |
佐薬 |
清熱瀉火 |
疏肝解欝 |
解表剤 |
辛涼解表薬 |
山梔子 » |
2 |
佐薬 |
清熱瀉火 |
清熱剤 |
清熱瀉火薬 |
|
黄耆 » |
2 |
君薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
人参 » |
3 |
君薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
白朮 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
茯苓 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
安神 |
利水滲湿薬 |
|
甘草 » |
1 |
使薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
大棗 » |
1.5 |
使薬 |
補気健脾 |
安神 |
補虚薬 |
補気薬 |
竜眼肉 » |
3 |
君薬 |
補血 |
安神 |
補虚薬 |
補血薬 |
酸棗仁 » |
3 |
臣薬 |
補血 |
安神 |
安神薬 |
|
遠志 » |
1.5 |
佐薬 |
補血 |
安神 |
安神薬 |
|
当帰 » |
2 |
臣薬 |
補血 |
活血 |
補虚薬 |
補血薬 |
生姜 » |
0.5 |
使薬 |
理気 |
止嘔・化湿 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
木香 » |
1 |
佐薬 |
理気 |
止嘔・化湿 |
理気薬(行気薬) |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
生薬説明
1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)・大棗は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働きます。2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.当帰・竜眼肉・酸棗仁・遠志は栄養物を含み、体を栄養・滋潤します(補血)。
4.竜眼肉・酸棗仁・遠志・茯苓は鎮静・催眠作用をもち、不安感・焦燥感を除く(安神)。当帰・白朮・大棗も鎮静に働きます。
5.人参・黄耆は、脳の興奮性を高めます。
6.木香・生姜は、胃腸の蠕動を強めて消化吸収を補助し(理気)、止嘔、止瀉にも働きます。
7.柴胡・山梔子は、精神的ストレスによる緊張・抑うつ感・いらいら・のぼせ・ほてりなどを鎮静させ、自律神経系の緊張や亢進を緩解させます(疏肝清熱)。
8.全体で、代謝や機能を促進して止血因子の補充や血管平滑筋の緊張を高めることにより、出血を防止します。
(参考)
本方は、元気をつけ消化吸収を強める補気健脾の薬物と、精神安定・栄養補給の補血安神薬の配合による「気血双補」の処方で、さらに精神的ストレスを解消する疏肝の薬物が配合されています。
精神的ストレスに伴う「気血両虚」の状態に適しています。
中薬構成
(herb composition)
帰脾湯に柴胡と山梔子を加えたものを加味帰脾湯と言います。
柴胡と山梔子は身体上部の熱をさます薬物で、ことに山梔子には、のぼせを去り上部出血を止血する作用もあるので、帰脾湯を使うべき状態で、のぼせ・イライラの強い場合は、加味帰脾湯の方が良いです。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。 自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。 五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) » |