中国主治

中国臨床應用

出典書籍

中国辨證

(Dialectic) (1)胸中煩熱。
(2)腹中冷痛。
(3)嘔吐下利腸鳴。
(4)苔白膩。
(5)脈弦。

中薬構成

(herb composition)

半夏瀉心湯から黄苓を去って、その代りに桂枝を加えたものです。黄苓は消炎性の苦味健胃薬、桂枝は温性の芳香性健胃薬という違いがありますが、方剤の性格は、半夏瀉心湯とそれほど大きな違いがあるとも思われません。
すなわちこの方剤も、全体から見れば熱虚証用で、.心下部のつかえ、胃内停水、悪心・嘔吐を目標に用うべき方剤と考えられます。ただ桂枝は黄苓と違って温性ですから、胃の冷えを温める作用が期待されること、また桂枝にはのぼせを治す作用があるので、そのような症状を伴う場合に有効であることを付け加えておきます。

※神農：三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日（勤労感謝の日）に祭祀が行われます。

方　解

本方適用於胸中有熱、胃中有寒、陰陽不調、升降失司、上下不和之証。 方中?連苦寒，上清胸膈之熱；乾薑、桂枝辛?，下散胃中之寒，二者合用，辛開苦降，寒熱並用，上下並治，以復中焦升降之職；更以半夏和胃降逆；人參、甘草、大棗益氣和胃。諸藥合用，能使寒散熱消，中焦得和，陰陽升降復常，則諸症自癒。

中国藥方加減

(Dialectic) 1.寒熱往來，胸脇苦滿：加柴胡、??、生薑。
2.寒輕熱重：加??。
3.乾嘔胸熱甚：加生薑、?連、竹茹。
4.胃氣?弱：加甘草。
5.便秘：加大?。
6.水瀉下利：加茯苓。
7.胃寒腹痛：加枳實，白朮。
8.嘔吐瀉痢：加白芍、木香。