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漢方 サンワ 半夏白朮天麻湯 エキス細粒:

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1249年 元時代 『脾胃論』 李東垣 →処方使用期間:765年間

生薬一覧

半夏白朮天麻湯の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 効能3 大分類 中分類

リンク天麻 »

2

君薬

熄風

平肝熄風薬

リンク半夏 »

3

君薬

化湿・理気・化痰・止嘔

止咳

化痰止咳平喘薬

温化寒痰薬

リンク乾生姜 »

0.5

使薬

化湿・理気・化痰・止嘔

リンク陳皮 »

3

佐薬

化湿・理気・化痰・止嘔

理気薬(行気薬)

リンク人参 »

1.5

臣薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク黄耆 »

1.5

臣薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク白朮 »

3

臣薬

補気健脾

利水消腫

補虚薬

補気薬

リンク茯苓 »

3

佐薬

補気健脾

利水消腫

止瀉

利水滲湿薬

リンク沢瀉 »

1.5

佐薬

利水消腫

止瀉

利水滲湿薬

リンク麦芽 »

2

佐薬

消導・理気

消食薬(消導薬)

リンク乾姜 »

1

使薬

散寒

温裏薬(散寒薬)

リンク黄柏 »

1

使薬

清熱・化湿

清熱剤

清熱燥湿薬

君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

生薬説明

1.天麻は内風を鎮め、ふらつき・めまいなどを改善する(臆風)。
2.半夏・生姜・陳皮は、中枢性・末梢性の鎮嘔・制吐の作用をもち、悪心・嘔吐を止め(止嘔)、疲の生成を抑制して鎮咳に働き(止咳化痰)、上部消化管の水分停滞を除く(化湿)。
3.人参・黄書・白丸・蒼7忙・快苓は、消化吸収機能を強め、全身の機能・代謝・抵抗力を高める(補気健脾)。
4.白丸・蒼市・戻苓・沢潟は、組織中や消化管内に停滞した水分を血中に吸収して利尿により除き、黄書も組織中の水分停滞を除く.共同して浮腫・水様便などを改善する(利水消腫・止瀉)。
5.半夏・生姜・陳皮・麦芽は、消化管の蠕動を調整し消化吸収を補助する(理気)。麦芽は消化酵素を含み、直接的に消化を助ける(消導)。
6.黄柏は整腸に働くとともに、他薬の温性を緩和する「反佐」として配合されている。
(補足)
本方は「痰濁上擾」すなわち疲湿が頭面部に上昇して生じるめまい・ふらつき・悪心・嘔吐の症候に用いられる.疾湿は脾胃気虚で水分代謝が低下したために発生するものであるから、脾胃気虚に対する「本治」を基礎にしたうえで、疫湿に対する徳風・化痰・化湿・利水という「標治」を配合し、「標本同治」の形態をとっている。
処方の構成上、六君子湯の加減と考えられ、六君子湯とほぼ同様に使用することもできる。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

半夏・白朮・茯苓・人参・陳皮・生姜は六君子湯から大棗と甘草を除いたもので、これに天麻以下の薬物を加えたものと見ることができます。
天麻は頭痛やめまいをとる薬物、麦芽・神曲は消化薬、黄柏にも健胃作用があります。六君子湯は、寒虚証者で胃内停水や腸鳴のある患者向きの方剤ですが、天麻・神曲・黄柏・沢瀉・乾姜と燥性の薬物がたくさんそれに加わっている(大棗・甘草という潤性の薬物が除いてあることも、さらに燥性を強化することになる)ので、一層湿証(胃腸の水分の停滞のある方)向きの方剤です。
黄耆は虚弱者に対する補性を高める目的で加えられています。六君子湯にさらに水分停滞を除く力と消化力を強化し、それに頭痛とめまい(漢方では、めまいも水分の停滞によると考える)を治す作用のある天麻を加えたものが、本方剤です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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